皮膚の病気 / 10アトピー性皮膚炎(1)| 大田区仲六郷で皮膚科をお探しの方は雑色皮フ科まで

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10アトピー性皮膚炎(1)

強い痒みのある湿疹(小さな赤いぶつぶつ)を主な症状とし、良くなったり悪くなったりを繰り返す、慢性的な病気で、患者さんの多くは *アトピー素因を持っています。
*アトピー素因 アトピー性皮膚炎を起こしやすい遺伝的な素因のこと

アトピー性皮膚炎の特徴は?

多くの場合、湿疹が左右対称に現れます。

  • 1. 乳幼児の特徴~顔、頭に主に皮疹が見られる。また体幹部、手足にも現れるようになります。
  • 2. 子供の特徴~首、膝の裏側、肘の内側など、関節の汗のたまりやすい部分に湿疹がひどくなりがちです。
  • 3. 成人の特徴~顔、首、胸、背中など上半身に出やすく、特に顔、首といった掻きやすい部位の症状が悪化します。
〈アトピー素因〉には、どんなものがありますか?

〈アトピー素因〉には2種類あります。

  • 1. アレルギー素因~家族に、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎を患っている人がいるという人。あるいは、IgE抗体〈アレルギーを起こしやすい抗体〉の数値が高い人は、この素因を持っていると考えられます。
  • 2. 非アレルギー素因~アトピー性皮膚炎の患者さんの多くは、かさつきやすいドライスキンの肌質をもっていることがわかっています。
乾燥肌はどうしておきますか?

皮膚の表面は、「角質」という皮膚細胞によって覆われています。この角質層は、体内の水分が失われるのを防ぎ、さまざまな刺激から体を守るバリアとしての働きをしています。 角質層がバリア機能を発揮するためには、角質層に水分が十分に保持され、潤いのある状態になっている必要があります。ところが、角質層からの水分の蒸発を防ぐ「皮膚の脂」が不足していたり、角質細胞間の保湿に役立つ「角質細胞間脂質(セラミド)」が不足していたりすると、角質層の水分が失われます。また、フィラグリンという物質が不足しバリア機能障害が起きているとも言われています。角質層が乾燥してかさかさした状態になると、角質層のバリア機能が低下してしまいます。これが、乾燥肌(ドライスキン)です。そのため、さまざまな刺激を受けやすくなったり、アレルギーの原因となるアレルゲンも侵入しやすくなります。

アトピー性皮膚炎はどうやって発症しますか?

アトピー性皮膚炎はアトピー素因を持つ人に、環境的要因が加わることで起こります。

環境的要因には、どんなものがありますか?

大きく分けて2つあります。

  • 1. アレルギーによる要因~ 特定の食物、ダニ、花粉などのアレルゲンが皮膚に侵入することでアレルギー反応が起こります。
  • 2. 非アレルギーによる要因~乾燥肌や汗、皮膚を引っ掻くこと、ストレス、食生活のみだれなどが環境的要因として働き、アトピー性皮膚炎が発症します。
アトピー性皮膚炎と日常どう付き合っていけばいいですか?

まず、アトピー性皮膚炎は、遺伝的素因に基づく慢性疾患なので、根治するのが難しいという現状があります。ですから、完全に治そうとあせらずに、うまく付き合いながら、症状をコントロールすることを目標において、健康的な生活を送ってください 。

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