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皮膚の病気

細菌と皮膚

・人の皮膚には、常に細菌がついているの?

ついています。
おかあさんのお腹の中にいるときは、菌がついていませんが、生まれると直ぐに皮膚の表面に細菌がつきます。その後、常在菌(常に存在する菌)はお互い利益を得ながら生きています。常在菌は、必要なのです。

・どんな菌が常在菌?

鼻の横、額など皮膚からの脂の出が多い場所には、にきび菌が多いのです。全身の皮膚には表皮ブドウ球菌が、常在しています。顔では、黄色ブドウ球菌も、常在菌であることがあります。

・常在菌はどんな働きをしているの?

細菌の持つ酵素が、皮膚の脂を分解して、脂肪酸をつくり、皮膚を酸性に保っているのです。

・どんな時、皮膚は細菌により障害を受けるのですか?

普通は、皮膚の外側の皮が細菌の進入を防いでいるのですが、湿疹やけがなどで、外側の皮膚が破壊されると、簡単に菌が入りやすくなるのです。全身の問題として、免疫力が低下している時や、糖尿病のように血糖値が高いと、細菌がつきやすくなります。
また、細菌の種類や、量、毒性といった菌側の要素も関与します。免疫力は、重大な病気がひそんでいて、低下するばかりでなく、睡眠不足、疲れ、ストレスといった日常的な事でも低下しえます。

・どんな菌により皮膚病が生じますか?

黄色ブドウ球菌によることが一番多く、表皮ブドウ球菌、溶血性レンサ球菌がこれに次ぎます。そのほか、緑色レンサ球菌、緑膿菌などがあります。

・え?常在菌の黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌もですか?

先ほど、言いましたように細菌と人とのバランスが崩れたとき発病しますので、常在菌も病気を引き起こします。

・ブドウ球菌は、どのような形をしているのですか?

そうです。培養すると、ぶどうの房状にみえます。黄色ブドウ球菌が、一番病原性が高いのです。この菌は、表皮をはがしてしまう外毒素やたんぱくを分解する酵素をもち、とびひなどの原因となることが多い菌です。表皮ぶどう球菌はかなり抵抗力が落ちた人にとって病気をひきおこします。

・溶血性レンサ球菌はどんな菌ですか?

円い菌が連鎖状に並ぶので球菌といいます。このうち、A群s溶血性レンサ球菌は、皮膚を赤くする発赤毒などを出し病気を引き起こします。溶レン菌感染症(しょう紅熱)、丹毒(たんどく)、とびひの原因菌です。菌に対するアレルギー性反応で起こる病気は、腎炎、リュウマチ熱、リュウマチ性心臓病、アレルギー性紫斑病などがあり注意をしなくてはなりません。

・細菌の種類はどのようにして調べるのですか?

病巣部のうみ、ジクジクした浸出液などから拭い取った細菌を、直接顕微鏡でみたり、菌を培養して性状を調べることにより何菌かがわかります。また、菌がどの種類の抗生剤に利くかということも調べます。