03フケ症・脂漏性皮膚炎
フケを伴う皮フ病には、どんなものがありますか?
脂漏性皮フ炎、乾燥性湿疹、アトピー性皮フ炎、接触皮フ炎、乾癬、頭皮の水虫などがあります。その中でも、50%以上が脂漏性皮フ炎です。
脂漏性皮フ炎とは、どんな病気ですか?
頭皮が赤くなり、油っぽいフケを伴います。 生後6カ月までの乳児期と思春期以降、特に中年男性に多く見られます。数十年にわたり軽快、増悪を繰り返す特長があります。
主にどんな部位に発症がみられますか?
皮脂分泌の多い頭、顔や、皮フが擦れやすい場所です。
脂漏性皮フ炎の発症、悪化原因はなんですか?
本症は皮脂腺の発達した脂漏部に生じることから、皮脂腺の発達が発症に関係していることがわかります。 皮フの特に皮脂腺の富んだ部分に好んで住みつくカビの一種に、マラセチア・フルフルがいます。このカビが皮脂を食べて繁殖し、脂漏性皮フ炎を起こすと最近考えられています。そして精神的ストレス、食生活のみだれ、接触刺激などの因子が加わってさらに、悪化するものと考えられています。
治療方法は?
かゆみが強いときはステロイド外用薬、症状が軽減してきたら非ステロイド系消炎外用薬やカビの薬の外用、ビタミンB群の内服などの治療が行われます。カビの増殖を抑える成分を配合したシャンプーも販売されています。
脂漏性皮フ炎、フケ症の悪化を防ぐには?
- 1. 頭皮の清潔→少なくとも2日に1度は洗髪する。
- 2. ビタミンB群(キャベツ、レタス、トマト、キュウリなどの生野菜)の食品を多くとり、揚げ物、肉などは摂り過ぎない事。アルコール類も控えめに。
- 3. 部屋の乾燥に注意しましょう。空気の入れ替えをしましょう。